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お知らせ
2026.07.30
ロゴができるまで
私たちは、現場で働く医療従事者であり、科学的知見を積み重ねていく研究者でもあります。科学的根拠にもとづいて、亡くなった方やご家族とかかわることを、とても大切にしています。
けれど、このGIFT projectを通して最も大切にしたいのは、 “ 亡くなった方を尊重すること ” です。ロゴにも、その想いを込めたいと考えました。
ロゴができるまで
ロゴは、プロジェクトのコンセプトや概要をデザイナーの方にお伝えしたうえで、はじめに3つの案を、そして追加で2つの案を検討していただきました。
ワークショップを通してみなさまに投票していただき、そのうえでコアメンバーで話し合いを重ねて、決定しました。

迷いの中で
実は、すぐには決まりませんでした。
他のロゴの候補について、「あたたかみに欠けるのではないか」という声もあれば、「受け取る人の想像にゆだねられる余白の良さがある」という声もありました。答えを決めつけず、見る人それぞれの解釈にひらかれていること、それはこのプロジェクトで大切にしたいひとつの姿勢でもあります。
一方で、今回決定した案には “ あたたかみ ” や “ わかりやすさ ” を推す声がありました。ぱっと見て伝わること、やさしさが感じられることを、大切にしたいという想いです。
どの案にもそれぞれの良さがあり、私たちは何度も話し合いました。そうして最終的に原点へ立ち返り、鳥をモチーフとしたロゴに決定しました。

鳥というモチーフに込めた意味
鳥というモチーフを選ぶことについては、「苦手に感じる人もいるのではないか」という意見もありました。私たちも、そのことは大切に受けとめています。だからこそ、なぜこのモチーフを選んだのか、そこに込めた意味を、ここに添えておきたいと思います。
なお、このロゴに描かれた鳥は、特定の種類を描いたものではありません。一本の線でやわらかく描かれた、名前を持たない一羽の鳥です。どんな鳥に見えるかは、見る人にゆだねられています。
鳥は、古くから世界中で “ 魂を運ぶもの ” として描かれてきました。地上の重力を離れ、自由に空へと昇っていくその姿が、目に見えない大切なものを、遠くへ、そして次へと運ぶ存在と重ねられてきたのです。空をこえてどこまでも飛んでいける一方で、また巣へと帰ってくる——その姿には “ つながりは切れない ” という静かな希望が宿っているように思います。
“ 亡くなった方の遺伝情報を受け取ること ” 、そしてその情報を “ ご家族へ届けること ” 。この2つを、空をこえて何かを運ぶ鳥の姿は、やさしく重ねてくれるのではないかと思いました。
もちろん、この解釈だけが正しいわけではありません。見る人によって、鳥は旅立ちにも、帰りにも、寄りそう存在にも見えるかもしれません。その受け取りかたの自由さもまた、私たちが大切にしたいものです。
さいごに
「なんだろう?」と考えさせるよりも、ぱっと見て安心感が伝わること。私たちは、そんなロゴを選びました。
遺伝情報を知ることは、うれしいこととはかぎりません。ときに、不安や脅威になることもあります。それでも、遺伝情報を読み解き、受け取ることや、そのことについて考えたり選べたりする機会があるということが、さらなる哀しみを少しでも減らすことにつながるかもしれません。私たちは、その可能性を信じています。受け取りかたは人それぞれで、そのすべてを尊重し、ともに在りたいと思っています。
亡くなった方の遺伝情報を受け取り、ご家族へ届ける。シンプルなプロジェクトの核が、このロゴを通して伝わることを願っています。